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女衒な母と孝行娘。毎日のように父に責められ、殴られ、むしばまれ続けた母の精神は、離婚が成立する頃にはとっくに壊れていた。泣いて寄り添うしかできなかった私に代わり、母を救ったのは友達に紹介され入会したあるサークルだった。通うごとに顔つきが明るくなっていく母の様子に安堵する一方、会の活動に執心していくにつれ家計はどんどん逼迫していった。そんなある日、どうしても必要なのだと母に頭を下げられ、私は金銭と引き換えに知らない男の人に処女を捧げた。痛みと涙であまりそのことを思い出せないけど、それで母が救われるなら、一度だけならと思い込んだ。それから数か月、母は申し訳なさそうにまた頭を下げてきた。「このお金で今度こそ二人で幸せになろうね」 私を抱きしめた母は、受け取ったお金を握りしめ、私を置いて出て行く。その後ろ姿を眺めながら私は会ったばかりのオジサンに全身を撫でまわされた。「こうするしかないんだよね、お母さん」 母は一度も振り返らずドアを閉めて立ち去った。家族のために心を殺し、時間が過ぎるのをただ耐える少女が男の執拗な責めに屈したとき、喘ぎと嗚咽が溢れ出た。クズ過ぎる大人たちに利用される哀れな少女のおはなし。